明日は健康診断。運命の日。
間に合うわけはないけれど、悪あがきで走ろうかな、と
昨日から黒部の総体の公園を走ってみたんだな。
今日も走ってみたんだな。
水曜日の今日は体育館も市民プールもお休みだから
いつもより暗くて人も少ない。
だけどいつもより多かったのは
ベンチに座って喋っているカップル?かどーかはわかんないけど
2人組とかそゆ人たち。
その中に、気になる一組。
傍らに自転車が一台。
ベンチの端と端に座る制服姿の男女。
高校生。
何周していても、ずーっとベンチの端と端に座ったまま
人一人が座れそうなその距離をずっと保ってた。
傍を通る度に楽しそうにはしゃぐ声。
でも距離はいつまでたっても変わらない。
初々しさでいっぱいのその距離が、なんだか甘酸っぱい。
赤い実もはじけそうなドキドキがきっとそこにはあると思って微笑ましい。
やがて二人は帰路に着いた。
自転車をひく男の子と、その隣を歩く女の子の間には
やっぱり人一人分の距離。
あの二人が手をつないで
寄り添ってベンチに座るまでには
どれだけのストーリーがあるんだろうと
妄想狂のあたいは考える。
夜の公園は幻想的で好き。