カテゴリ:文芸書物志向( 18 )

本の虫

市立図書館。

それは学生ならばいざ知らず、この年ではあまり縁がないんじゃないかと思う。
かと言って、学生時代だって一度も利用したことはなかったのだけど。

会社に入ってからは、会社の図書室は結構利用したな。
本を読み耽った時期がありました。


平日の昼間に市立図書館を訪れてみると、意外にも利用者が多いことにビックリ。
主にご年配の方が多いけれども、あたいと同じような妊婦の方もいたり、
ベビー連れのママがいたり。
雑誌なんかも充実しているから、小一時間「たまごクラブ」最新号を読みあさる。
得した気分。
それから、借りていく本を物色して、2時間くらいの滞在時間でした。

だって、2時間以上車停めるなってさ。
平日だけかな?日中だけかな?
前に夕方行った時には駐車場のガードマンもいなかったのに
わざわざ入口で入庫時刻書いた紙渡された。
お役所はキビシイぜ…。

ただちょっと驚いたんだけど、市立図書館、夜7:30までやってるし、土日もやってる。
お役所仕事にしてはやるじゃないか!
(あたいが知らんかっただけかな?)
借りてきた本も読み終わったし、また行かなくては。
本ばっかり読んでたら不健康かな?
いやしかし読書の秋と申しまして。


そういえば天高く、馬肥ゆる秋、とも申しますが
旦那ちゃんのおなかも肥えて来た気がする…
いいダイエット方法あったら教えて下さい。
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見えない毒

最近除草剤入りの飲料水事件が相次いだ。

ヘルシアと爽健美茶。
今古館さんが苦言を呈していました。

そこで思い出すのが
宮部みゆきの「名もなき毒」

同じように店頭に売られている飲料水に毒物が混入するというお話。
ただ違うのは、ペットボトルか紙パックかというところ。

ストーリー上起こる事件は除草剤ではなく青酸カリ。
明らかなる殺人目的である。
今現実に起きているのは除草剤。
量によっては死にいたることもないとはいえないけれど
今のところ死亡例がないのは幸いだ。

何を信用していいかわからなくなる世の中にはなって欲しくない。
企業も個人も。
甘ちゃんでも生きていける世の中であって欲しい。
そう願う。

フィクションの「名もなき毒」は宮部みゆきの才能を感じます。
事件の起こり方、それを追う一般ピーポーな主人公が真実を見つけていく道のり。
分厚い伏線の張り方、緻密な背景。
見事です。

長い事借りパクしているよな・・・・
返したっけ??
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ラッシュライフ

ラッシュライフ・・・・・
混雑した生活?
あたしはこの本を手に取った時、安直にそんなことを思った。

意外にもラッシュという単語は4種類もあって
親切にも本の冒頭に意味が載せてあった。
lash・・・むち打つこと、激しく動かす、濫費する
lush・・・豊富な、景気のいい、華麗な、酒、のんだくれ
rash・・・無分別な、軽率な、せっかちな、発疹、吹き出物
rush・・・突進する、殺到する、向こう見ずに行動する、突撃、大多忙、ご機嫌取り

うーん、たくさん。
てゆか混雑なんてないじゃない・・・
あてにならない、我英語力。

ラッシュライフ。作、伊坂幸太郎

読み始めて思ったこと。
なんてたくさんの人が出てくるんだ・・・
しかもコロコロコロコロ場面は変わって
いくつかの視点で同時に物語が進行してる。
気合を入れて読まなくては。

でも段々その視点が交わっていくの。
絶妙に交わってるの、まるでリレーのバトンパスのように。
伊坂幸太郎は天才だと思う。
芸術的な展開。
そんでそのリレー、アンカーはトップにバトンを渡すよ。
終わらないんだ、このバトンパスが。
考えられる?
解説の言葉を引用すれば、この物語が一枚の壮大な騙し絵。
すごい、すごい、スゴイ!

登場人物が多すぎてあらすじを説明するのは困難だ。
ラッシュライフ、あたしが最初に感じた、まさに混雑した生活、イヤ人生たちが
段々とつながっていく過程が面白かった!
上記した4種類のラッシュ、思えば殆ど出てきたし。
ナルホドナルホド。

読み終わったあと、ごちゃごちゃした出来事を整理してみようと
紙に書き出してみた。
そうしたら見えたんだ、でっかい矛盾が。
あぁ、本当に「騙し絵」なんだ。
スゴイ。

伊坂幸太郎、凄い。
ラッシュライフ、凄い。
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星の鳥

誰の存在だって 世界では取るに足らないけれど
誰かの世界は それがあって 造られる
(supernova)

3年4ヶ月ぶり、BUMP OB CHICKENのアルバムがリリースされた。
(正確には明日発売)

歌詞カードが無くて、そのかわり同じ大きさだけど分厚い本が入ってた。

「星の鳥」

その本は、絵本だった。
セピア色の濃淡だけで描かれる絵本の主人公は、王様。

王様は珍しい物を欲しがる。
本で見た珍しい物を探しに行く。
でも誰にも見せない。
だから、いつも一人。

ある日、王様は夜の遠く高い空に星の鳥を見た。
それが欲しいと思う。
手に入れようとする。なんとしても、手にいれようとする。
あらゆる手段を使って星の鳥を捕まえようとする。

けれども捕まらない。



傲慢な王様が、いつしか王冠を脱いでいた。
もう捕まえたいとは思わない。
星の鳥にただ一つ、伝えたいだけだった。

君は一人じゃない。
君を知っている人が、ここにいるってことを。
それだけだった。


王様は動かなくなった。
動かなくなっても、意志を継ぐ者がいて
その意思すら薄れていった頃
ようやく王様の思いが形になった。

墓前に返される、王冠。


星の鳥はさみしそうに飛んでいた。
強い光を放ちながら。

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君に届け

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椎名軽穂

集英社

別冊マーガレットで連載中

今月5巻発売!



TSUTAYAに1~3巻まで読めるように置いてあったから読んでみたら
めっちゃおもしろくてハマッタ!
結局全巻買ってしまった。

主人公は黒髪長くて陰気だと思われてるせいで友達がいない女の子、爽子。
あだ名は「貞子」。クラスから完璧孤立してる。

でも友達が欲しくてすっごく地道な努力してる超ピュアな子なの。
誰にも気付いてもらえない(むしろ誤解されてしまう)けれど
クラスの雑用したり、先生のお手伝いしたり、花壇の花に水をやったり。
人の役に立てることを喜ぶ健気さ。この時点で既に心が洗われるよね・・・

そんな爽子の頑張りを、クラスのムードメーカー風早君が気付くのです。
風早君は爽子がクラスに溶け込めるように、めっちゃアシストしてくれて
ちょっとづつちょっとづつ爽子に友達ができていくん。
全然擦れてないピュアホワイトの爽子は、色んな人の心を動かしていくのです。
素敵なの~。

そして爽子にとって風早君は特別な存在になってくわけで
でも免疫のないピュアホワイトの爽子は恋心を抱くのも初めてだから
一つ一つ新しい感情を持っていくんだよ~。

誰かに恋をした時、そのときめきがいかに新鮮か
いかにドキドキするものか
当たり前で単純なその感情をいちいち問う
忘れていたピュアさを取り戻せた気がスルヨ。
あぁ、好きになるってこーゆーことだって。

んでんで!
爽子の周りの子たちがこれまた凄いイイんだー
風早君然り、爽子が勇気出して話しかけたちづとあやねは義理人情に熱いし、
超マイペースな龍はマイペース故に偏見がないし。(個人的に龍とちづが好き)

ほんとコレはオススメなんやって。
最近流行りのラブ少女マンガとは、まぁ180°違うとも言えないけれど
描き口は若干違う、清々しさ!!
読んでみてみて!この感動を分かち合いたいの!早く!
4巻までなら貸してあげるから希望の方はドーゾ♪
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アヒルと鴨のコインロッカー

読書の秋、ってことで
久しぶりの本の話をしてみようと思う。

「アヒルと鴨のコインロッカー」作・伊坂幸太郎

物語のあらすじは、
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
(YAHOOブックスより引用)


でもこの紹介文ははっきり言って気に食わない。
まるで「ハッハッハ~、やっちゃったヨー」なんていう軽いノリみたいで何ともかんとも。
実際この出来事は、大事に大事に描かれている。
物語の芯となっているからね。

だけど紹介文を書くことは、とっても難しいとも思った。
言いたい事は山ほどあるけれど、どれをとっても後半にとても重要な役割をしているから
読んでない人に話すのはもっての外。
それくらい息をつかせない。

サスペンスっぽいけれど、サスペンス、というよりかはヒューマニズム。
恋愛ではないけれど推理小説ではない。
でも謎が解けたとき、目頭が熱くなる。
そして結末にハッとする。

アヒルと鴨の違いって知ってる?
似て非なるもの。
読書好きなあなたは、絶対読み応えある!
伊坂幸太郎に感服。
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スラムダンク

あたいバスケは全然できんけど
バスケ漫画を読むのは好き。

これまたYAHOO!動画でアニメ配信されてたから
ちょろっと観てたら、案の定全部読みたくなった。

周りを見渡せば、必ず誰かは全巻持ってるものですね。
おそるべし、スラムダンク。
ごっそりと全部借りてきた。

今から海南と決勝リーグで闘います。
まだ花道の赤頭はリーゼントです。
さてさて海南との試合はどんなんだっけな~


以前結構バスケの試合を見に行ってたけれど
ゴリラダンクとかスラムダンクは生で見た事ないなぁ。
(もしかしたらあったかもしんないけど覚えてない)
現実は厳しいノネ。
でもこの漫画の影響でバスケ始めたて人多いんだろうね。
おそるべし、スラムダンク。
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エンジェル・ハート

シティーハンターと登場人物が一緒という漫画なんだけれども、ご存知かしら?
新宿・歌舞伎町を舞台にして冴羽リョウが街のスイーパーとして活躍する、って話なんだけど。

エンジェルハートでは、香が事故で亡くなるところから話が始まって
その心臓を台湾の闇組織のエリート殺し屋、通称グラスハートって女の子に移植されて
紆余曲折を経てその子はシャンインという名前で冴羽リョウの娘になるんだにょ。

で、ちょいちょいシャンインを通して香が出てくるんだけど
その度にめっちゃ泣いてしまうんよね。
一巻一巻いっちいち泣いていたら
次の日顔が変やったっぽい。
遂には涙が出すぎて拭く動作もめんどくさくなったあたいは
枕にタオルを敷いて目から出る水は垂れ流しにしてました。
そして段々鼻も詰まってきて
最終的に嗚咽を上げてたようです。

恥ずかしい人デスネ。

一人暮らし万歳!!!


何が一番泣けるってね、まずシティーハンター読んでみて欲しいんだけど
その話を知ってるとさ、リョウと香の関係って凄く曖昧なのよ。
お互い大切に思ってるけれどハッキリしたラブとしては描かれてないのよ。
それがよー?
エンジェルハートではもう・・・もう・・・ハッキリ「最愛の人」と。あぁ泣ける。

間違ってはいけないけれど、シティーハンターとエンジェルハートは登場人物が一緒ってだけで
全然別の話、って設定だそうだ。

だけどだけどそうは言っても!!!!
ついつい関連付けて考えちゃうの、だから涙も出てくるわけで。
北条司さんの画力も全く衰えなく、いや更に進化してて
歌舞伎町の街もよりリアルに、戦闘シーンもよりハードに
なによりたっくさんの愛が散りばめられております。
誰かを信じる事、信じられること、守ること、守られること。
その愛一つ一つにあたいは涙するのです。

全部読んだけどこれからまた読み返すつもり~☆何度でも!!!


ユカコ、ありがとう^^v
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不良品

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消せない過去って、あると思う。
ましてやそれが、世間に反抗してたこととか
身についた錆とか
それがその人の全てだと思ってしまう群集が、どうしてもいると思う。

あたしも、その中の一人。

最近はバラエティ番組にもよく出演している俳優・宇梶剛士。
その度に「元ブラックエンペラー総長」とテロップが出たりネタにされてたりする。
昔は悪かった人、そんな連想を抱くのは容易い。
突っ張ってた頃の宇梶さんに興味があった。

そんな興味本位の筈だったのだけど。

宇梶さんの半生に、泣いた。
泣かせる為に宇梶さんがこの本を書いたわけではないと思うけど
ボロボロボロボロ泣いていた。

非行に走る子には何かしら理由がある。
中学生の頃クラスにいたちょっと粋がった子にも
何かしら理由があったのかなぁ、と思ってしまった。
あの頃はただただ迷惑だったし、粋がるのはいいけど勝手にやってて欲しかった。
その子たちも宇梶さんみたくなっててくれればいいのにな。

宇梶さんは今、過去を振り返って「自分は弱かった」と言っている。
弱かったってだけで許されることなんてない。
その過去は決して褒められるものばかりではないんだろう。
でも世の中には目に見えないこともいっぱいあって
知らなかった事実を後から知ったとき
底知れない悲しさと後悔に襲われるんだなと、目の前の視界が揺れていた。

ただ「悪かった」頃の話だけじゃない。
なんだろう、言葉にはできないけど伝わるものがある。
宇梶剛士著「不良品 オレは既製品じゃない!」
オススメです。

追伸
今度うちの会社に講演しに来られるそうです。
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読書の秋

別に秋である必要は全くもってないのであって

だって年がら年中読んでるからね。

でも最近読みすぎて

どれがどれだかわかんなくなっちゃってるので

ここらで清算しときます。


最近読んだ本↓↓↓
・恋愛写真(市川拓司)
・エンキョリレンアイ(小手鞠るい)
・堕ちていく僕たち(森博嗣)
・沖で待つ(絲山 秋子 )
・風に舞いあがるビニールシート(森 絵都)
・コンビニララバイ(池永陽)


特に「風に舞いあがるビニールシート」はおもしろかった!
6篇の短編集なんだけど、その6篇が全く違う世界観で描かれています。
それでもね、取り上げる分野のおっそろしく深いこと深いこと。
どうしてこんなにもバラエティに富んだ題材を扱えるんだろうって。
それでいてもやっぱり根本にある、この人の描き方には圧巻ですよ。
ここに出てくる6人の主人公は、みんな一生懸命なのね。
誰かを思って、誰かに振り回されて、自分と向き合って。
人それぞれ一生懸命になれるものを持ってるハズ。
斜に構えてる様で、実はただ不器用にしかできないだけ、みたいな森絵都の世界。
どうぞお試しあれ。
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