2006年 03月 21日 ( 1 )

流星ワゴン

死んじゃってもいいかなぁ,もう・・・

そんなこと思ったことはありますか?


あたしがおらんくなったら,誰か悲しんでくれるかな・・・

いつだったか,こんな弱音を吐いた事を思い出す。
その弱音を掬い上げてくれた人がくれた言葉も。

「お前がおらんくなったって聞いたら,俺は絶対捜しに行く。
野球部全員使ってでも捜させる。
お前がもし死んだりなんかしたら,あの世から連れ戻してでも説教するからな。
だから一人で勝手に死んだりすんなよ。」

私に現れた流星ワゴンは、一人のでっかい人間でした。


流星ワゴンとは重松清の同名小説です。
冒頭の一言をつぶやく主人公の前に現れたワインレッドのオデッセイ。
乗り込んで向かった先は遠い昔に通り過ぎたはずの、やり直したかった過去でした。
けれども、過ちを知っているはずなのに、なぜか同じ事を繰り返してしまう。
時空を越えた旅の中で手に入れたものはなんだろう。
悔いていた過去は取り戻せるだろうか。
過去と現実の間で、主人公の葛藤は続きます。

どうしようもなく凹んだときには、ふと目の前に流星ワゴンが停まってくれたら―
ワインレッドのオデッセイなんかじゃなくていい。
私を連れ出してくれるだけでいい。
そして誰かがどうしようもなく凹んだときには、私があなたの流星ワゴンになる。
そんな意味を込めて「流星WAGON」を立ち上げました。

 ――君のWAGONで連れ出してくれないか?

最近の凹んだときに聴いていたのがYUKIのアルバム「JOY]でした。
その中の一曲に「WAGON」はあります。どこかなげやりに歌うんです。君のワゴンで連れ出してくれないか、と。
凹んだ私のそのくぼみにすっぽりと収まった一つの衝動。
次の瞬間、旅に出ることに決めました。
流星ワゴンを待たずとも、無限スパイクがあるじゃないか。

流星ワゴンとWAGONはこうして流星WAGONになりました。


重松清作「流星ワゴン」、親になる前に読みたい一冊。
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by miyuki_oda | 2006-03-21 21:13